10分で学生が本音を話し出す。『動物名』が呼び覚ます、20人以上の『エピソード記憶』

大手メーカー 様|人事部 採用担当者

サマリー

抱えていた課題

合同説明会や1dayインターンなど、短時間の採用イベントでは学生が緊張してしまい、自己開示を引き出せない。また、一度に多くの学生と接するため、採用側としても一人ひとりの名前と特徴を結びつけて記憶することが困難だった。

選んだ理由

10分で完結する手軽さと、会場でアルミホイルを使うという「キャッチーさ(視覚的インパクト)」。触り始めると数分で夢中になる「没頭性」を体験会で実感したため。

導入後の成果

講師も巻き込んで一体感が生まれ、学生との心の距離が縮小。さらに、名簿に作った動物をメモしておくだけで、学生一人ひとりの特徴や話したストーリーを思い出せるようになり、選考の解像度が上がった。

1. 抱えていた課題(Before)

イベントでの「硬い空気」と「印象の薄さ」。学生の素顔を引き出し、記憶に留める困難さ。

 私は人事部で新入社員の採用を担当しています。学生の志望度や時期に合わせて、合同会社説明会や1dayインターン、2weekインターンなど様々なイベントを企画しています。

 これらの採用活動において重要なのは、限られた時間の中でいかに自社に興味を持ってもらうか、そして採用側として「学生の個性や特徴」を早期に把握し、次の選考へ繋げられるかという点です。

期間の長い2weekインターンであれば、学生とじっくり交流して素顔を見極めることができます。しかし、合同説明会や1dayインターンのように時間が限られた場では、「どうすれば短時間で学生の緊張をほぐし、自己開示してもらえるか」に頭を悩ませていました。

 また、一度に何十人もの学生と接するため、実施側としても全員の顔と名前、その時の会話を一致させて記憶に残すことも困難に感じていました。

2. 導入のきっかけと、選んだ理由(Trigger)

触れば2分で夢中になる。10分で完結する手軽さと、記憶に残り続けるインパクト。

 課題の解決策を考えていた時に出会ったのが、10分で完結する『ワークショップの素(ICE BREAK ZOO)』でした。

 私自身が初めて体験した時は「急にアルミホイルで動物を作るなんて、難しそう……」と身構えてしまいました。しかし、いざ触り始めてみると不思議なことに、2〜3分後にはすっかり夢中になっていました。完成した時には「思ったより簡単にできるな」と達成感があり、それをきっかけに周囲とフラットな会話が始まりました。

 この「手で触れると、理屈抜きで没頭してしまう」というアルミホイルならではの不思議な素材特性こそ、緊張している学生の心を解き放つのに最適だと確信しました。

 また、就職活動の会場でアルミホイルを配るという斬新さは視覚的にもキャッチーで、学生の記憶に残るはずです。進行用の台本やリサイクル回収キットも同梱されており、採用イベントの冒頭に10分挟むだけで導入できるため、購入を決めました。

3. 変化と、成果(After)

「白熊のお姉さん」と呼ばれる距離感へ。メモが呼び覚ます、深いコミュニケーション。

 まずは社内の人事メンバーでリハーサルを行い、運営の手軽さを確信した上で、本番の1dayインターンシップの冒頭(チェックイン)として導入しました。

 当日、学生たちが座る机の上にアルミホイルを用意しておき、ワークを開始しました。最初は戸惑っていた学生たちも、触っているうちにみるみる表情が和らぎ、誰も脱落することなく想定通りの10分間で個性を放つ動物たちが完成しました。

 私自身も「白熊」を作って自己紹介に参加したのですが、その後の休憩時間やワーク中に学生から「白熊のお姉さん!」と親しみを持って呼ばれるようになり、これまでのインターンではあり得なかったほど、心の距離が縮まりました。講師や社員も一緒に参加したことで全体に温かい一体感が生まれ、その後の会社説明への集中力も目に見えて高まりました。

「言葉」ではなく「造形(メタ認知)」だから、20人の特徴が鮮明に蘇る

 そして採用側として感動したのは、イベント終了後の振り返りでした。当日は20名ほどの学生が参加しており、通常であれば誰がどんな強みを持っていたかを思い出すのは一苦労です。

 しかし今回は、あらかじめ用意していた名簿に「ライオン」「ウサギ」といった学生が作った動物の名前をメモしておくだけで、「あの子はこの動物のこの部分にこだわって、こんなエピソードを話してくれたな」というストーリーが脳裏に蘇ってきたのです。

 履歴書の文字や表面的な面接の言葉とは異なり、アルミホイルを「ちぎる、丸める」というアプローチから生まれた作品は、その人の個性や思考の癖(メタ認知)を映し出します。それがエピソード記憶となり、学生一人ひとりとのコミュニケーションの解像度を深めてくれました。

4. 今後の展望(Future)

内定者懇親会から社内のチームビルディングまで、あらゆる「緊張の場」を溶かす。

 今回は採用活動の導入として使用しましたが、『ワークショップの素』が持つ「一瞬で場を温め、相互理解を深める力」は、内定者懇親会や社内講演会の冒頭など、あらゆる場面で活用できると実感しています。

初対面のシーンであれば一気に距離を縮める起爆剤になりますし、すでに顔見知りの社員同士であっても、アルミを前にすると不思議と上下関係が消え、フラットで本音の対話が生まれやすくなります。緊張感が漂いやすい社内コミュニケーションの現場には効果的です。

 このキットは社内で共有して何度も活用できる仕組みなので、今後は採用活動の枠を超え、部署を超えたコラボレーションの促進や、社内のチームビルディングとしても積極的に取り入れ、組織の活性化に役立てていきたいと考えています。